こんばんは、カウントです。今日はドライブレコーダーの紹介と本当に必要なのかを書こうと思います。まずは近年増えているあおり運転の事件件数から。
あおり運転について
余談ですが、あおり運転について少し書きます。
近年、あおり運転や高齢者による危険運転などの事故が急増しています。といっても数年前から増えていたのですが、とくにあおり運転に関しては、内閣府の出している数字としてここ2年で見逃せないぐらい増えているのです。
平成29年の時点で7,133件だったものが平成30年の時点で13,025件ものあおり運転による取り締まりがあったのです。そのうち約9割が高速道路で発生しています。
数字だけ見ると1年の間に1.8倍の数値になっていて他人事ではなくなっている事態です。あおり運転の防止にむけた広報啓発は行われていますが、令和元年になった現在でもなくなっていないのが現状です。
(※あおり運転→車間距離保持義務違反)
この発生件数からもわかるように、万が一自分に降りかかってきたときの自己防衛のため、対策しておくにしたことはないかと思います。ただ、ドライブレコーダーといっても種類・価格・メーカー様々あり結局どれがいいの?となると思います。
また、取り付けは自分で?お店に任せた方が安心?など結構調べると色んな問題がでてきます。
そんな方のために、この記事ではそのあたりを各項目別に見ていきドライブレコーダーとは何か?から選び方のポイントまでを紹介したいと思います。では本題です。
※各項目、細かく書いているので、ポイントだけ見たい方は目次の「選び方まとめ」へ飛んでください。
ドライブレコーダーとは?
ドライブレコーダーは、自動車のフロントガラス及びフロントガラス+後方につける小型カメラのことです。一般的に常時録画型のものと衝撃感知型、多機能型の3種類があり、万が一事故が発生したときの重要な証拠になってきます。
従来であれば、タクシー等の業者がつけていることがほとんどでしたが、近年よく耳にする危険運転やあおり運転に備えるために個人の車でもつけることが一般的になってきています。
※常時録画タイプもあります。
選び方の各ポイント
3つのタイプ
当ブログでは、ドライブレコーダーを大きく分けて3種類に分類します。ざっくり以下青枠の通りです。
『①常時録画型』・・・衝撃等に関係なく常時運転記録を残すタイプです。過去のデータは古い順に消えていきます。その代わり大容量メモリーが必要になってきます。
『②衝撃感知型』・・・事故発生前の異常動作や急ブレーキなど異常感知をした時だけ録画するタイプで、大体15~30秒前後の記録です。誤感知したり軽い衝撃の時に録画されないこともあります。
『③多機能型』・・・上記以上の性能を有しているタイプです。GPSやWi-Fi連動、車線変更・速度警告など録画以外も充実しています。
それぞれ価格が異なってきますが、多機能型の方が高い傾向にあります。予算とドライブレコーダーにどこまでかけるかをよく家族で話し合いましょう。
大きな分類は3つですが、製品的に見ていくとさらに種類が分かれてきます。
カメラの種類
画像と共にイメージをつかんでいただければと思います。
「フロント1カメラ」・・・一般的なドライブレコーダーで前方を録画します。
「ミラー一体型」・・・ミラー一体型となっているドライブレコーダーです。
「前後2カメラ」・・・前と後ろ両方を録画、衝突だけでなく、煽り運転対策にも効果を発揮します。
(製品によって1セパレート型と1個で前後かとれるものがります。)
「360°カメラタイプ」・・・フロントガラスに取り付けたカメラで全方位を撮影するハイスペックタイプです。
※一役で360°といっても限界があるので完璧ではないです。
紹介した順に下に行くほど金額が上がっていきます。フロント1カメラは前方をしっかりうつしてくれますが、横、後ろからの衝突などの記録は厳しいのでできれば前後録画できるタイプが望ましいです。
煽り運転が横行している現代では、前後タイプがおすすめと言えるでしょう。
ちなみに、前後だけでなく室内録画機能を持つカメラもあります。これは、どちらかというと駐車時の防犯用ですがあると便利です。
画素数
ドライブレコーダーを選ぶ基準の一つとして、画素数が一番大事といっても過言ではありません。しっかり写るかどうかで証拠になるならないが決まります。
運悪く事故に遭遇してしまい、ドライブレコーダーが起動していたのにも関わらず、夜暗くて撮れていなかった、車の光がすごく白とびして画面が真っ白だったということでは本末転倒です。
ドライブレコーダーの画素数は大きく分けて4種類ぐらいです。
- 100万画素 ハイビジョン HD(解像度1280×720)
- 200万画素 フルハイビジョン FHD(解像度1920×1080)
- 400万画素(解像度2560×1440)
- 800万画素(解像度3840×2160)
(※解像度は目安です。製品により異なります。)
画素数が高い方が鮮明に映像を記録することができるため、高ければ高いほどいいいのですが、当然ながらコストがあがります。
一般的には最低でも200万画素以上 フルハイビジョンの機能は有していたいところです。200万画素あれば、白とびしにくく、車のナンバーも普通にわかるぐらいの画質といえます。
【注意】必ずしも200万画素あれば絶対大丈夫とは言い切れません。事故当時の環境や解像度・カメラに搭載されている内蔵センサーの性能も関係してきます。200万画素以上あれば標準的な画質で問題なく写る程度とお考えください。
フレームレートとLED信号対策について
フレームレートは1秒間に撮影できるコマ数のことで、数値が大きければ滑らかできれいに映り、単位はfpsで表記されています。
一般のビデオカメラ含めには15fps、30fps、60fpsなどがありますが、ドライブレコーダーでも30fpsは抑えておいた方が無難です。
また、LED信号対策済みのドライブレコーダーでは、27.5fpsや57.5fpsとなっています。
※以下理由を記述しますが、理由は特に気にならない人はさらっと流してください。
この理由としてはLED信号は常時点滅を繰り返しています。そして日本には周波数が2つ 西日本が60Hz・東日本が50Hzとわかれています。(混在している県も一部あり)
この周波数に同調してしまうとLED信号が映らないという事があり、同調する可能性があるのは60Hzの地域です。つまり、信号が消灯しているタイミングと録画のタイミングが一致してしまうとLED信号が映らないという事です。
送電が60Hzだと信号は1秒間に120回点滅しているのですが、30fspのフレームレートを使っている場合 120÷30=4 と割り切れてしまうため、周波数が重なるタイミングが存在します。
前述したとおり周波数が重なることでLED信号が消えるという事態が起きるため、割り切れない数値にしているものが販売されています。
必ずしもすべての信号機がLEDではなく、東日本の場合は50HzがほとんどなのでLED信号対策済みでなくも大丈夫です。ただ、対策済みの方が尚良いといった感じでとらえてもらえばOKです。
記録メディア
基本的にはマイクロSDカードがドライブレコーダーの記録メディアになっています。付属のマイクロSDは大概容量が少なく、1~2時間ぐらいしか記録できないことが多いです。
フルHD(1920×1080) 8ギガで1時間程度取れます。この辺りは機種によって異なりますが、録画のタイプ(衝撃感知なのか常時録画なのか)によって容量を選択すべきだと思います。
常時録画の場合は最低でも32GB以上は欲しいところだと思います。衝撃感知の録画の場合はそこまで容量は必要ないかもしれません。(録画秒数が少ないため)
マイクロSDに関してはAmazonや楽天などネットで購入することをお勧めします。店頭のSDカードは基本的に定価なので値段が高いためお勧めできません。
うまく店員さんと交渉できる方は、マイクロSD込みの値段で価格交渉するというのも一つの手ですのでご自身のあったスタイルで行きましょう!
画角に関して
ドライブレコーダーでは、水平・垂直・対角の画角3種類が存在します。かみ砕くとこんな感じです。
- 水平は横の範囲
- 垂直は縦の範囲
- 対角は対角線の範囲
視野角という表記で書かれていることもあるので、どの画角かはきちんとチェックしましょう。
中でも重要なのは水平画角で、最低でも水平画角108°以上あるのが望ましいです。
フロント1カメラでもカメラの写る範囲が80~140°広いものだと170°と幅がありこれは広い方がより良いです。前方のみ撮影できても横からの追突等を記録できないのは万が一の時の証拠としては弱いですので。
※余談ですが、人間の視野角は水平で約200°、垂直で約125°あります。興味深い数値ですよね。実際、安定して見えているのは60~90°前後な気きがします。
オプション機能として
ドライブレコーダーにオプション機能が充実したタイプも販売されています。ここでは5つ紹介します。
- 駐車場監視機能付
- GPS付き
- Wi-Fi機能付き
- 安全運転支援
- モニター付き
この中でもGPS機能とモニターはあるといいでしょう。GPSがついていればいつどこで映像が記録されたかが残り、事件になった際の証拠としてはより強固なものになります。
モニターはどういった映像を記録しているかが実際にわかるので便利です。自分でドライブレコーダーをつけた場合ですが、カメラの位置が悪いと決定的瞬間がきちんと映っていなければ意味がないですので。
Wi-Fi機能は動画の転送が容易になるというメリットがあります。ドライブレコーダーの記録メディアはmicroSDが標準のため、専用のSDスロットにいれて取り込みとなります。Wi-Fi機能があればその手間を省けるのでどちらかといえばあった方がいいでしょう。
プラスアルファでついてたら良いなという機能は駐車場監視機能です。現代では駐車場に監視カメラがほとんどつけられていますので、あまり必要ないかもしれませんが、車上あらしが車をあさっていて、カメラを見つけたときの予防には効果的かもしれません。(壊されたら元の子もないですが・・・)
安全運転支援は、最新のハイブリット車についるのがほとんどですので、ない方向けです。実際なくても問題はないので予算が出せる人はつけてもいいでしょう。(運転支援には車線はみ出しや前方発進知らせ、速度超過等があります。)
メーカーについて
ざっくり日本メーカーと中国メーカーを紹介します。
<日本のメーカー>
青太字の国産メーカーですが、『ドライブレコーダー協議会』に協賛していて、交通事故時のドライブレコーダー買替補償金制度があります。
ドライブレコーダー協議会のページから無料で登録でき、事前登録(レコーダー購入から1ヶ月以内)してから1年以内にレッカー搬送を伴う自動車事故にあった場合に協議会より一律4万円がもらえるという制度です。
補償期間は1年間です。詳しい内容はこちらをご参照ください
中国メーカーも結構あります。基本的にはAmazonなどのネットショップで売っていることがほとんどです。
<中国メーカー>
- Dudubell・・・バッグミラー型が特徴
- Hqbking・・・SONY製センサー内臓
- AUKEY・・・モバイルバッテリー等が主でレコーダーも扱う
- アペマン・・・(AUKEYの子会社)SONY製センサー内臓
- Yazaco・・・?
- Asiea・・・?
国内・中国ともによくネットで見かけるメーカーは上位4社ぐらいです。
カメラの種類・画素数・画角・メーカーに着目して比較検討することをお勧めします。
取り付けに関して
取り付けに関してはセルフでやるかお店でやってもらうかの2通りです。店頭で買えばそのまま取り付けできるので楽ではありますが、費用は当然かかります。ネットショップで買ったものをお店に持ち込みする場合も同様です。
【店舗・工賃込パック】
店頭持ち込みはできるところとできないところがあります。カー用品販売店のイエローハットやオートバックスは持ち込み不可です。基本的には製品取付コミコミパックがメインです。(2019年10月20日現在)
各社コミコミパックとネットの販売価格の差はこんな感じ。
※2019年10月20日時点での価格です。価格改定される場合もあります。
※表記金額はすべて税込み価格です。
<オートバックス>
カメラ種類 | メーカー | 品番 | 工賃込価格 | Amazon価格(本体のみ) | 楽天価格(本体のみ) |
---|---|---|---|---|---|
カメラ前方 | ケンウッド | DRV-240 | 17,673 | 10,260 | 10,450 |
ルームミラー型 | パパゴ | GoSafe268 | 22,916 | 16,794 | 18,290 |
カメラ前方 | ケンウッド | DRV-630 | 26,473 | 14,533 | 15,277 |
前後2カメラ | ユピテル | DRY-TW7500d | 38,280 | 17,500 | 20,350 |
360°カメラ | コムテック | HDR360G | 45,391 | 36,566 | 34,500 |
<イエローハット>
カメラ種類 | メーカー | 品番 | 工賃込価格 | Amazon価格(本体のみ) | 楽天価格(本体のみ) |
---|---|---|---|---|---|
カメラ前方 | オウルテック | OWL-DR07-BK | 18,106 | - | - |
カメラ前方 | パナソニック | CA-XDR72GD | 28,908 | 21,210 | 23,457 |
カメラ前方 | カロッツェリア | ND-DVR30 | 32,208 | 25,980 | 22,327 |
前方&室内 | セルスター | CSD-690FHR | 37,708 | 21,332 | 21,982 |
※2019年10月20日時点での価格です。価格改定される場合もあります。
※表記金額はすべて税込み価格です。ネットショップの金額は最安値を記載しています。
※予告なしに金額の改定・廃盤になる製品もありますのでご了承下さい。
製品にもよりますが工賃込の店舗金額と、ネットショップ本体のみ価格の差額は5,000円~20,000円前後です。
このあたりが店側の取付費や諸経費に該当していますね。2方向(前方・後方)の取付はフロント1カメラや360°カメラに比べると若干高めですね。
また、古い機種やネットショップに扱いがすでにない製品は差額金額が安い傾向にあります。
【ドライブレコーダー持込】
持込の場合は「ディーラー店」や「自動車整備工場」などでお願いするのがメインになりそうです。持込の検索サイトは複数ありますが、便利なのは以下サイトです。
グーピット(全国対応 車の修理・パーツ交換・部品取付等)
タイミー(全国対応 車の修理・パーツ交換・部品取付等)
グーピットもタイミーも地図から選んだり項目別に検索できる便利なサイトです。工賃は各店舗によって異なりますのでご確認ください。(おそらく先程、表に記した差額ぐらいかと思います。)
もちろん、ドライブレコーダー取付以外もやっていますのでドライブレコーダー以外でも役立ちますよ!
【自分で取付】
自分で取り付ける場合は差額分の金額が別の事に使えるので、やれる人はこちらの方がいいです。
ネットで調べると結構ブログで取り付け方が出てきますのでDIY感覚でやれるとは思います。
ちなみに、自分で取り付けする場合は以下2項目に注意です。
【フロントガラスに取り付ける場合】
- 上から20%以内に設置することと法律で定められています。
- 下の方につけると手前が写りにくく撮影範囲が狭まるので注意です。
- 車検ステッカー等に重ならないよう注意です。
【電源供給場所】
- 電源をシガーソケットから取る場合は比較的楽です。
- ヒューズボックスを利用する場合はショートに注意(上級者向け)
シガーソケットのタイプは楽ですが、ヒューズボックスを利用する場合はかなり上級者向けになりますので店頭でやってもらった方が無難でしょう。
また、すべて自己責任になりますので、万が一ショートしたり他の車の機能に不備が起きても自身でなおすことになります。
最悪修理に出すということもあるかもしれません。自分でやる場合は失敗してもこれも経験だと思える人だけにしておきましょう。
ドライブレコーダーの表記
「ドライブレコーダー搭載車」・「後方録画中」など車の後ろについているドライブレコーダーの表記を最近よく見ますね。これは任意ですのでつけてもつけなくてもOKです。種類としてはマグネットとシールタイプがあります。
アマゾン、楽天のネットショップや100円ショップなど幅広い店舗で販売されています。周囲にドライブレコーダー搭載車と認識させることできるとともにあおり運転の抑止力になりえます。
(※極稀にそのシールがついてるにもかかわらず、あおってきたりする強者もいるらしいですが・・そんなことされても録画してるので心配ないですね!)
選び方のまとめ
最後に選び方のポイントを箇条書きでまとめたいと思います。
- 録画タイプを決める(常時・瞬間・多機能)
- カメラの種類を決める(前方・前後・360°等)
- 画素数は200万画素以上を選択する(白飛びしにくいもの)
- LED対策済みのフレームレートを選ぶ(27.5fps・57.5fps等)
- 有効水平画角108°以上を選ぶ(広ければ尚可)
- 視野角表記は水平・垂直・対角のどの角度の事なのかをチェック
- オプション機能を選択する(GPS・駐車監視機能・Wi-Fiなど)
- 国内メーカー・海外メーカーの選択(保証の手厚さ)
- 店頭取付か自分で取付かを選ぶ(ヒューズボックス仕様は店頭へ)
- ドライブレコーダー表記設置の選択
- マイクロSDはネットで購入がおすすめ
上記のポイント、参考になれば幸いです。ご自身でドライブレコーダーにどこまで機能を求めるのかを検討の上、購入しましょう。
終わりに
ドライブレコーダーはあおり運転の対策になることはもちろんの事、万が一の事故の際に動画という重要な証拠になりえるものが記録できる優れものです。
予算もありますが、極力多機能かつ高画質なものを購入した方がいいでしょう!それでは!